小川一水『天冥の標6』1〜2

天冥の標6 宿怨 PART 2 (ハヤカワ文庫JA)

天冥の標6 宿怨 PART 2 (ハヤカワ文庫JA)

 道筋が見えてくれば想像は広がる。広がった想像の裏をかき上をいくのは至難の業になる。定められた道筋を提示するだけではエンターテイメントにはならない。
 不安はわずかにあるけれども、それでもこの作者ならば、最後まで楽しませてくれると思いたい。