舞城王太郎『短篇五芒星』

短篇五芒星

短篇五芒星

 萌芽であり断片であり、表現されきっているものはない。かたちだけは終わったものを、その言葉を額面通りに受け取られることを拒否するならば、散りばめられた意識の着地点はどこにあるのだろう。
 それらが、すでに見捨てられた欠片ではなく、これから拾い集めていくべき宝石であればいいと思う。