西尾維新『憑物語』

憑物語

憑物語

 終わりへ向かう道に、迷ってしまった。どうすれば終わらせてやれるか。いつだってそれは問題になる。真正面から挑もうと思えば、困惑の跡は拭いようもないくらい明らかに、そこに刻まれてしまう。
 長いものであれば、当然惑う。ずいぶん怖いと、思ってくれればいい。結末にはそれでも期待を残している。