阿部和重『クエーサーと13番目の柱』
- 作者: 阿部和重
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/07/05
- メディア: 単行本
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あふれ出す情報とはつまり、自分勝手な物語を作り上げる材料が、無限に手に入り続ける状況に他ならない。
松浦理英子『奇貨』
- 作者: 松浦理英子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/08
- メディア: 単行本
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それだけが、逆説的に、結論を語ることが許される方法なのかもしれない。
鹿島田真希『その暁のぬるさ』
- 作者: 鹿島田真希
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/08/24
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混じり合いながら、畢竟、そこに自分はあり続ける。あり続けるしかない。それが他ならぬ喜びであることを、疑ってはならない。
舞城王太郎『短篇五芒星』
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/07/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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それらが、すでに見捨てられた欠片ではなく、これから拾い集めていくべき宝石であればいいと思う。
支倉凍砂『マグダラで眠れ』
- 作者: 支倉凍砂,鍋島テツヒロ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2012/07/10
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ただ、人物の気持ちを動かす魂だけがない。
外郭で核心は担えない。
柴崎友香『わたしがいなかった街で』
- 作者: 柴崎友香
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/06
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時間のなかで、自分が希釈されていく。
もしもの世界に生きることはできない。それは連綿と続く時の流れである。わたしが不在である世界がぽっかりと口をあけている。わたしを忘却すればすべての地ならしは終わり、そこに焦土が開ける。求めてはならない。意味を。
ただ、時の流れだ。それは何者でもない。